働き方改革が上手くいかない原因と対策
目次
働き方改革で期待した効果を得られない原因
従業員のワークライフバランス実現に向けて、多くの企業で取り組んでいる働き方改革ですが、実は従業員にとってはむしろ逆効果となってしまっているケースが多々あり、実際にやり方を間違えている、環境の改善が追い付いていないなど様々あります。
働き方改革を実施しても期待している効果が得られてない主な要因は以下の3つが考えられます。
- 生産性が向上していない、もしくは向上している手応えを感じられない
- 長期間労働是正のための会社の環境が整備されていない
- 働き方改革推進のサイクルがうまくいっていない
働き方改革の実施効果と従業員の満足度を高めるために
生産性向上を支援するツールやデバイスの導入
働き方改革成功の大きなカギとなる要素として、いかに生産性を高めるかがあげられます。しかし、従来と変わらない働き方や働く環境だと生産性を高めることは困難です。
そこで検討したいのが、生産性向上を支援するツールやデバイスの導入です。
例えば、ワークスモバイルジャパン社が提供しているコミュニケーションツールのLINE WORKS、Googleが提供しているクラウド型グループウェアツールのG Suite Business、など様々なツールやデバイスがあります。
自社の業種や職種、ワークフローに合ったツールやデバイスを導入し、更なる生産性向上を目指しましょう。
働き方改革のKPIを定めてPDCAサイクルを回す
働き方改革の実施効果が得られていない理由の一つとして、そもそも何も持って自社の働き方改革の効果があるのかを測る適切なKPI(重要業務評価指標)を設定していないケースがあります。自社で働き方改革を推進する目的を踏まえて適切なKPIを定めていきましょう。
KPIを定めたら定期的な進捗チェックも必要になります。チェック結果をもとに実施状況を振り返り、更なる改善策を提示し、再び実装するといった一連のサイクルを回すことで、働き方改革の効果を継続的に確認することができます。
働き方改革と連携できるよう、人事評価制度を見直す
多彩なワークスタイルを受容する働き方改革を実施しても、人事表制度が従来型であれば、従業員が処遇に不満を感じて、働き方改革関連の各種制度が利用されないケースが出てきてしまいます。
働き方改革推進に関する各種制度の利用状況を問わず公平に人事評価ができるように制度を見直すとともに、改正された人事評価制度を全従業員に周知を徹底して不安を取り除くことが必要です。
働き方改革の目的を理解し、自社の環境にあった取り組みを実施する
働き方改革の施行が始まっている今、企業規模を問わず働き方改革を一層強化していかなくてはなりません。既に働き方改革を推進している企業でも、市場の変化や従業員のライフスタイルの多様化に合わせ施策を今一度見直す必要があるかもしれません。
施策を実施する場合も、実施後に生じた課題解決するための改善策を検討する場合も、自社の働き方改革の目的を改めて確認することが大事です。
まとめ
働き方改革が上手くいかない理由はいろいろあるかと思いますが、企業側と労働者側の認識のギャップも原因のひとつではないでしょうか。双方が向き合い建設的な議論を行なった上で働き方改革を行う、それぞれに見合ったやり方で行うことが重要かと思われます。