リモートワークのデメリット
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現在政府が進めている「働き方改革」の一環として、リモートワークの導入企業を2020年までに3倍に増やすという目標が掲げられており、それに伴って今後リモートワーカーの割合はさらに増加していくと考えられます。リモートワークは通勤の手間が省ける、ワークライフバランスの向上などのメリットもある反面デメリットも多くあります。
リモートワークのデメリット
自己管理が必須
リモートワークは場所に囚われず働くことができる反面、あらゆる部分で自己管理が求められます。例えば仕事以外の作業に気が向いてしまったり、怠けたりすることもできてしまうため、生産性を上げるためには自分を律しなければなりません。
- 休憩していたら休憩時間が長くなりすぎて仕事が終わらない
- 休み過ぎで仕事が進まない
- 仕事に夢中になって会社勤務の時よりも長時間労働に
- 休日も仕事をしているので年中無休
- だらだら仕事をしてしまうので、生産性が低い
このように仕事時間が自由だからといって、自分自身をしっかり管理できないと、仕事を上手くこなして行けないのです。仕事の生産性を上げる工夫をしましょう。
コミュニケーションが大変
オフィスワークと異なり、リモートワークでは電話やチャット、テレビ電話等がコミュニケーションの主体になります。慣れている方なら問題ありませんが、非対面のコミュニケーションが苦手という方は意思疎通が難しくなります。また対面で話す機会もなくなる為、言葉に表れない相手のニーズ・本音をくみ取れなくなり相手の本心が分かりにくい時もあります。
孤独になりがち
オフィスワークであれば周りに人がいるため、ランチや仕事後の飲み会等、何かしらの付き合いが発生しやすいです。しかしリモートワークの場合は、自らが意図的にそういう場を作らなければ、家族以外と接するのは難しいでしょう。問題ない人は問題ないのですが、コミュニケーションが必然的に減りますので、進捗管理やマネジメントに悪影響を与える可能性があります。
残業・評価などの規定が難しい
リモートワークで働く際は労務管理がしづらいこともデメリットとして挙げられます。リモートワークは自宅で家事や育児をしながら仕事ができる反面、どこからどこまでを労働時間と見做すのかという判断を正確に行うのは難しくなります。ちゃんとしたルール作りが必須となります。
リモートワークの向き・不向き
リモートワークが出来る職種の条件
まず場所の制約がないかどうかが重要となります。 例えばモノを売る小売や、アパレル店員など、その場でしか作業できないような場合には向きません。 パソコン一つあればどこでも作業できるような職種が、リモートワークに向いているといえるでしょう。
また仕事の成果の図り方が明確で、きちんと評価できる成果が出てくるものかどうかということです。 リモートで仕事をする場合、作業の様子を終始管理することは難しいので、作業をしている様子だけではなく “仕事をしていた” とわかるような、目に見える成果が必要となります。
リモートワークに向いている職種
ITエンジニア
エンジニアも種類は様々で、インフラエンジニア、ネットワークエンジニア、Webエンジニア、システムエンジニアなどがあります。 エンジニアの業務は知識集約型で、成果物ベースで評価されるべき業務のため、リモートワークに向いていると言えます。また仕様書や指示内容に基づいて作業するため、作業環境が整ってさえいればどこでも仕事ができます。
デザイナー
ITエンジニア同様に、パソコン一つで仕事ができるデザイナーもリモートワークに向いていると言えます。 イラストやウェブサイトなど、デザイナーが仕事で作るアウトプットはほぼネット通信で確認・納品が可能で、環境が整ったパソコンさえあればどこでも作業ができます。打ち合わせなど実際に会う必要がない場合、デザイナー自身が作業をしやすい・リラックスできる環境で作業を行うことができます。
その他コンサルタントなど
働く場所に対する依存章が少なく、成果物が電子的なものであるという点で、コンサルタントやWEBディレクターなどもリモートワーク化しやすいと言えます。
リモートワークのご提案
リモートワークは運用次第で効果が現れます。企業にとっても、大きなメリットもあれば、新しい制度を導入する難しさなどデメリットもあります。 職種による向き・不向き、メリットとデメリットを正確に理解したうえで、導入、運用する必要があります。またリモートワークを行う際は、 必要に応じて様々なコミュニケーションツールを整えておくとことも大事になります。