健康経営のデメリット
健康経営とは
健康経営に限らず、どのような施策にもメリットとデメリットはつきものです。双方をしっかりと把握し、課題と目的を明確にして取り組むことで成功により近づくことが可能になります。
健康経営の目的
健康経営の目的は2つあり、1つは、少ない労働人口のなかでいかに生産性を高めて企業成長を促進させる事
もう1つは、社員の健康増進による医療費削減といった経営上のリスク回避が挙げられます。
健康経営のデメリット
健康経営といっても、始めたからといってすぐに効果が現れるものではなく、日々の行動と継続が重要となります。短期間で効果が現れないという事と長期間の継続性が健康経営の現状のデメリットとなります。
効果の不透明性
健康経営導入のデメリットとして、健康経営の効果がみえにくいという点があります。
例えば、離職者や休職者がゼロになった場合、喜ばしいのことのように感じますが、必ずしもそうとは限らないのです。
休職や離職がしにくい雰囲気が社内で広がり、従業員が無理をしてまで仕事をしていたとしたら、その会社はいい会社になったというのは、難しいからです。
成果が必ずしも数字の上がり下がりだけでは示せないことがあります。
また効果もすぐ現れるものでもないため、長期的な継続が課題となります。
社員の健康経営に関する意識の定着
経営層がやる気でも、社員にとっては面倒だと感じることはどのような施策にも起こりがちです。
社員一人一人の行動意識は、健康経営を成功させるうえで必要不可欠です。少々時間がかかるとは思いますが、社員へ意識を根付かせることは大変重要な課題と言えます。
データの管理に手間かかる
健康経営では、従業員の健康に関するデータを扱うこととなり、それらは重要な個人情報です。
データを管理するための労働力や設備の導入も必要になり、データの管理にセキュリティを厳重にしたり、プライバシーに配慮するなど、コストがかかることがありそうです。
従業員の健康は企業の発展に不可欠
働き方改革が行われる一方で、いまだに長時間労働で心身に不調をきたし、メンタルヘルスの疾病から完全回復できないという人は後を絶ちません。健康を損ねるような働き方は、働く個人からは労働生産性を奪い、企業は収益性の低下、ひいては日本社会の経済力低下にもつながります。
健康経営にしっかりと取り組む企業が増えることで、働く個人は生産性や働きがいを取り戻し、企業はブランドイメージと従業員満足度を上げることができます。
まとめ
健康経営は効果の数値化が難しく、また目に見えた効果も現れづらいため続けていくのは難しいと思われます。
しかし従業員の健康を維持することにより、離職率を減らすと同時に企業イメージの改善にも繋がります。すぐに効果は現れなくとも、継続して行うことで初めて効果が現れます。